中級
チャプター 4つ · 2時間 4分
日本語 · 英語 · 韓国語|オーディオ 日本語


このクラスでは 3点の作品を作ります。

作品1点につき制作にかかる時間の目安は30分~1時間です。

  • 祝箸

  • ポチ袋

  • 御節飾り

「水引」ご存知ですか?

まず思い出されるのは、結婚式等、お祝い事に用いられる金封に巻かれている「水引」。針金のようにも見えるこの素材、実は「紙」なのです。紙をこより状に丸め、糊を引き、塗料で色づけしたり、糸やフィルム等を巻きつけます。その「水糊を引く」という製法から、「水引」という名前がついたと言われています。

起源は飛鳥時代までも遡り、遣隋使が持ち帰った隋から返礼品に、紅白の麻紐が結ばれており、そこから日本に広まったとされています(諸説あり)。始めは宮中への献上品に結ばれていた水引ですが、室町時代の武家文化で、贈り物に白い紙や熨斗、水引が使用されるようになり、広く一般的な文化となりました。

水引を「引く」ことは、未開封であること、清らかであることを示し、相手を思う心遣いを感じることができる日本の特徴的な贈答の作法です。江戸時代には様々な色や結びが、大正時代には立体的な水引細工が生まれ、贈り物の水引作法とともに、華やかで美しい結びや細工が、現代に伝わっています。


古くから、日本人は「結ぶ」ことに様々な祈りや想いを込めてきました。心を鎮めて結ぶ美しい結びは、それだけで清々しい気持ちになります。想いを込めながら1本1本結ぶ水引の文化は、礼を尽くし、人と人との繋がりを大切にしてきた日本人だからこそ、生まれた伝統文化なのかもしれません。私は、その無心に結ぶ時間や、美しく潔い結び目がとても好きなのです。



受講後にできるようになること

  • 水引の最も基本となる扱い方や結び方を身につけられます。
  • 年末年始やお正月だけでなく、節句や人生の節目のお祝い事など、ハレの場で使える、水引アイテムを作ることができます。
  • 贈り物に結んだり、アクセサリーを作ったり、インテリアとして飾ったり、日々の暮らしの様々な場面で水引を活かすことができます。

こんな方におすすめします

  • 水引に初めて触れる初心者の方
  • 独学でやってきたけど、きちんと基礎を学び直したいと言う水引ご経験者の方
  • 手芸に興味がある方
  • 和文化に興味がある方
  • ハレの日のテーブルコーディネートに興味がある方



このクラスが特別な2つの理由

①CLASS101でしか作れないオリジナルデザイン、オリジナルキット

このクラスは、CLASS101限定のオリジナルデザインで構成され、キットも、この講座のためだけに作ったオリジナルセットでご用意しています。

通常の水引細工では、工具やワイヤー等、他にもいくつかの道具が必要ですが、初心者の方含めどんな方でも、よりチャレンジしやすいカリキュラム作りができればと、特別な道具は一切必要ない構成になっています。水引の素材と紙があれば、ご自宅にあるものだけで完結し、再現性も高く、一度覚えると何度も作れる、と言うことがこの講座の大きなポイントです。


②現代のライフスタイルに寄り添ったデザインの水引アイテム

古くから継承されてきた水引の伝統的な「結び」を使い、今の暮らしにも気軽に取り入れていただけるような、モダンなデザインの水引飾りをお作りいただけます。

10月のテーマは「祝箸」。水引の基本的な扱い方や結び「あわじ結び」はもちろん、そこからつながる装飾的な結びや、クラス終了後も暮らしの中で活かせる「祝箸包み」の折り方など、実用的なアイテムの作り方をお教えします。

カリキュラム

クリエイター紹介

田中 杏奈

田中 杏奈

幼いころから伝統文化や手仕事に興味があり、2017年春に出会った水引の素材の美しさや、結びの奥深さに惹かれ、創作活動をスタート。著書に「暮らし・行事・ハレの日を結ぶ 水引レシピ」(2018 グラフィック社)、「水引で結ぶ二十四節気の飾り」(2019 日東書院本社)、「衣食住を彩る水引レシピ」(2021 グラフィック社)、監修本に 「大人のおしゃれ手帖特別編集 暮らしを愉しむ水引飾りBOOK」(2021 宝島社)がある。

活動を開始して間も無く、自身のブランド【 hare(ハレ)】を立ち上げ、水引雑貨、水引装身具、水引結び教室晴れ、を展開する。プロダクトデザインや水引教室の講師を務めるかたわら、企業の販促物や商品開発、企業広告・雑誌などのアートワークを手がけ、幅広く活動中。​​


日本の素晴らしい手仕事や伝統文化、四季や人々の営みから生まれた習わしや年中行事を、今のライフスタイルに寄り添った水引デザインで伝え表現しながら、「水引」がいつの時代も暮らしの中へ自然と取り入れられる文化として、後世に繋いでいけるよう、日々活動を行なっている。


【クリエイターインタビュー】

Q.どのようなきっかけで水引を始められましたか?

第一子の育休中に文具店で偶然見つけた、水引手芸の本。それが水引との出会いでした。


当時、広告代理店で営業職として会社員をしており、今年6歳になる第一子を出産後の育児休暇中、何か家でできる趣味を探しに立ち寄った文具店で見つけたのが水引の本でした。もともとモノ作りが好きで手先が器用な方だったこと、幼い頃から日本の文化や伝統に関心があったことなどが、最初に水引に惹かれた理由だったと思います。


ちょうど同じ頃、息子の「お食い初め(100日祝い)」がすぐ後に控えていて、その祝いの席の水引飾りを作ってみようと何となく思い立ち、家族全員分の祝箸包みや、お料理の飾り等を水引で作ってみました。その時に、ハレの席のしきたりや、その背景にある日本文化の考え方や様々な意味に触れたことで、「日本文化って面白い、もっと深く知ってみたい」と感じた事がその後本格的に水引をやってみようと思ったきっかけとなりました。


Q.CLASS101でオンラインクラスを開講した理由を教えてください。

新型コロナウイルスに晒された現代の暮らしに合わせ、お教室含め、オンラインでできることを模索できればいいなと思い、以前class101で開講させていただいた「基礎から学ぶ水引結びと、暮らしを彩る季節の作品作り」は、東京の対面教室の生徒さま含め、全国各地から本当に多くの方に楽しんでいただくことができました。

そんな経験もあり、私が普段対面で開講している東京だけでなく、日本全国へ、そして今後は日本以外の方へも、日本の素晴らしいおもてなし文化として、より多くの方に水引の魅力を知っていただきたいと考えています。そして、水引がいつの時代も、暮らしの中へ取り入れられる伝統文化となってほしいと考えたことが、オンラインクラスを開講した理由です。


Q.このクラスと通して受講生の方々にどのような経験をしてほしいと思いますか?また、受講生の方々への一言をお願いします!

初心者の方は基本中の基本から学べ、ご経験者の方は、美しい結びを結ぶためのコツを学べます。

年中行事や人生の節目に必ず通るハレの日をより華やかにする水引アイテム作りを愉しんでいただくと同時に、日本の文化である「水引」を知り、日本の大切な行事の意味に想いを寄せていただければと思います。

そして、結ぶことの心地よさや楽しさ、結びが持つ奥深さを感じながら、慌ただしい日々から一呼吸置いて集中する、豊かで有意義な時間を提供できればと思います。

__harenohi

__harenohi

このクラスに似ているおすすめクラス

基礎から学ぶ水引結びと、暮らしを彩る季節の作品作りその他ペーパークラフト  |  田中 杏奈
カスタマーセンター[受付時間] 平日10:00~17:00
CLASS101JAPAN株式会社
japan@101.inc