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詩と共に時間を過ごす方法、チョン・ヒョンジョン

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チャプター 10つ · 1時間 14分
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詩と共に時間を過ごす方法、チョン・ヒョンジョン


韓国現代詩を代表する詩人チョン・ヒョンジョン。彼の文学人生を振り返ることで彼の思想を学び、そして彼の代表作品を通し、詩を読み、詩を書くうえで重要な点について学んでみる。


こんな人におすすめです

  • 詩人になりたい人

  • チョン・ヒョンジョン先生の詩の朗読を聴きたい人

  • 詩の翻訳が難しいと言われる理由、そして理想的な翻訳をするために念頭に置くべきことについて知りたい人

  • チョン・ヒョンジョン先生の代表作品のビハインドストーリーを知りたい人


CREATOR STORY


詩なくして意味することも、意味のある目くばせもなく、澄みきった流れもない。世界の事象は花を咲かせない。


「誰かが来るということは実はとてつもないことである。」


「あの島に行きたい。」

「愛する時間は多くない。」


詩というジャンルに興味がなくても、上に紹介した詩句は何となく親近感を感じるフレーズだろう。


『あらゆる瞬間がつぼみであるのに』『島』『訪問客』など

全ての詩句が新鮮な感動を届け、人々の感性を揺さぶるチョン・ヒョンジョン詩人の作品。


1965年『現代文学』でデビューしたチョン・ヒョンジョン詩人は、1990年『人で賑わう薄い悲しみであるが故に』などでヨナム文学賞を、1992年『一つの花房』で怡山文学賞を、1995年『私の肩の上の虎』で現代文学賞を、1996年『世界の木々』で大山文学賞を、2001年『耐えられない』で初代未堂文学賞を受賞した。耐えられない


また大学での講義を通し、数多くの文人の育成にも取り組んできた。

小説家のソン・ソクジェ、詩人のナ・ヒドク、若くして亡くなった詩人ギ・ヒョンドなどが彼の弟子である。


ちょっとした瞬間の感動をもとに作られた詩ではなく、十分に熟成された詩こそが社会へ発表されるべきだと強調するチョン・ヒョンジョン詩人。


彼のclassには今までの55年間を通し、じっくりと熟成された詩に関する哲学が込められている。


現在もなお、万物から詩的な刺激を受けているというチョン・ヒョンジョン詩人との時間は、「よい詩」を誕生させるための詩人の魂を呼び起こし、自身の中に眠っている詩を引っ張り出す貴重な機会となるだろう。

Q & A

Q. 「詩」の本質とは何だと思いますか?


私の詩論とでも言いましょうか、ですから詩に関する思考のうち中心となることのひとつが軽さに関する内容です。芸術とは、私たちを重みから解放し、地上の重たい荷物から私たちを自由にする、そういう役割を果たすことと思っています。詩が私たちの心を軽くし、飛翔させてくれるということ。それは実際に詩を読みながら経験することができます。私たちの精神に翼をつけてくれるとでも言いましょうか。そのように私たちを空へ飛ばせてくれるのが、いい詩の役割ではないかと思います。


Q. いい作品を生み出す詩人としての才能は生まれもったものなのでしょうか?


私がよくする話の中に幼少時代こそがその人の芸術的才能の源泉だ、という話があります。実際に触ってみて、食べてみてきた、あらゆるもの。触覚と味覚と視覚とその他の五感を通し、自分が受け入れた自然。そういった生きた何かに対する生々しい生命力、こうしたものを自分の中に植え付けたというか、そうしてきたと思っています。ですからいい作品というのは結局、その人が幼少時代に経験したものが土台となり、その時の経験がその人の霊魂の根源となる。その次にそれらを豊かにしてくれる経験。そして勉学。そういったものが合わさっていい詩を作ってくれるのです。(『泉を称える歌』の詩の朗読と共にその意味を味わってみましょう)


Q. 普段からよく朗読する詩があると聞きましたが、どんな詩ですか?


朗読する時によく手に取る詩があります。際立って音楽的でリズミカルな詩があるんです。朗読する時というのは実はその詩の意味よりも、朗読そのものに核心があると言ってもいいでしょう。本質が何かと言うと、意味よりも朗読する人の声、抑揚、リズム、表情、こういったものを見ることこそが実は朗読で重要になってきます。私がよく話す話のうちのひとつに、大したことない作品なのに朗読が上手だととても素敵な作品になり、とても立派な作品なのに朗読が下手だと素敵な作品には見えないということがあります。これが朗読の性質でないかと考えます。(『雷を称える歌』の詩の朗読と共にリズミカルな音律を感じてみましょう)


Q. 先生の詩を読む人に希望する姿勢などはありますか?また読者にこんな話をしたいとか、そういうことはありますか?


それは言えません。全ての詩作品に同じことが言えます。自分のものだけでなく他の人の作品についても同じです。ある作品を超えて広がっていく意味というものが存在するのですから。それはほぼ無限と言えましょう。ところが作者がその意味を決めてしまっては、その無限なものを制限してしまうことになります。ですので、こういうことは言ってはいけません。詩を書いたのに誰も読んでくれなかったら何の意味もありません。読むだけでなくそこから感動を得たり、好きになったり、そういうことが楽しいんです。

カリキュラム

クリエイター紹介

チョン・ヒョンジョン

チョン・ヒョンジョン

エクスペリエンス

  • 詩集: 『物事の夢』、『私は星おじさん』、『落ちても跳ねるボールのように』、『愛する時間は多くない』、『一つの花房』、『世界の木々』、『乾きで泉である』、『耐えられない』、『光輝のささやき』など

  • 詩選集: 『苦痛の祭り』、『人々の間に島がある』、『露』など

  • 散文集: 『飛ぼう、憂鬱な霊魂よ』、『息と夢』、『生命の恍惚』など

  • 翻訳書: パブロ・ネルーダ(チリの詩人)、フェデリコ・ガルシーア・ロルカ(スペインの詩人)、ライナー・マリア・リルケ(ドイツの詩人)などの代表的な詩を翻訳。『二〇の愛の詩と一つの絶望の歌(ネルーダ)』、『100の愛のソネット(ネルーダ)』、『チョン・ヒョンジョン詩人の思惟を込めたネルーダ詩旅行』、『チョン・ヒョンジョン詩人の思惟を込めたリルケ詩旅行』、『チョン・ヒョンジョン詩人の思惟を込めたロルカ詩旅行』など


重要受賞履歴

  • 1978 | 韓国文化作家賞

  • 1992 | 第4回怡山文学賞詩部門「一つの花房」

  • 1995 | 第40回現代文学賞詩部門「私の肩の上の虎」

  • 1996 | 第4回大山文学賞詩部門「世界の木々」

  • 2001 | 第1回未堂文学賞「耐えられない」

  • 2004 | 第12回空超文学賞

  • 2004 | パブロ・ネルーダメダル

  • 2006 | 第2回耕岩学術賞芸術部門

  • 2015 | 第19回マネ文芸大賞

  • 2015 | 銀冠文化勲章

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